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50代から始める知的生活術

 折角の5連休、せめて一冊ぐらいは読書をということで本日早朝に読了したのが、外山滋比古先生の「50代から始める知的生活術」です。正に今の私にぴったりのタイトル(笑)です。

 

 外山先生の本は何冊か読んだことがあり、アルファー読みやベータ読みという既知の話題も出てきますが、どちらかというと具体的な「術」というよりは人生の後半を充実させるためにはそれなりの努力と覚悟が必要であることを説いた1冊です。退職後の人生を充実したものにするのには当然のことながら経済的な裏付けも必要な訳で、外山先生にとっては将来を見据えて若い頃から始めた株式投資が経済面を支えているとか。その他、東京教育大が筑波大に改組されるときに反対運動に参加し、反対運動に敗れたので、アッサリと職を辞したというエピソードなど、今までの著作から感じるイメージとは違ったアグレッシブな面は意外でありました。

 

 先生は従来の知識偏重教育を鋭く批判しており、知識は時として考えることを阻害する原因になると仰有っています。確かにその通りではあるのですが、人間独りが何の土台も無く物を考えるといっても限界があります。あの天才ニュートンですら、「私が人より遠くを見ることができるとしたら、それは先人の肩の上に乗っているからだ。」というような事を言って、知識の積み重ねの重要さを説いています。単に博覧強記なのは論外ですが、知識を礎にして考える力を深めていくことが学問をするということだと私は思うのですが。もっとも、考える力を持った人間があまり沢山いては誰かにとって都合が悪いから知識偏重教育がはびこったという面は否定はしませんが。

 

 知の巨人に対して異論を唱えている暇があったら勉強、勉強・・・。

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