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イミテーション・ゲーム

 まだまだ寒い日は続きますが、それでも一時期のことを思えばその寒さもかなり和らいできました。こうして早朝から机に向かうのもあまり苦になりません。

 

 昨日は急に思い立って映画を観にいってきました。観て来た作品は、アラン・チューリングが(正確には彼のチームというべきなのでしょうが)エニグマを解読する過程とその前後の物語を描いた作品「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」です。金曜日の夕刊に載っていたレビューを土曜日の朝に読んで、「チューリングだし、エニグマだし、これは観るしかないでしょう!」とネットでチケットを取り、夕刻の上映を観た次第です。

 

 チューリングがエニグマを解読した過程はサイモン・シンの「暗号解読」にも結構詳しく書かれていたし、「甦るチューリング」なる書物を読んだことがあるので、エニグマ解読の過程や彼が性的マイノリティーであることは知っていました。それだけに、どう映像化されるかは大変興味がありました。で、見終わった感想は「期待以上」でした。

 

 いろいろな見方ができる映画だと思います。エニグマ解読にいたるまでの過程は、成果が出せないとプロジェクト自体がご破算になるというタイムリミット寸前で、ちょっとしたことがブレイクスルーとなり解読に成功するというスリリングな描かれ方。天才にありがちな周囲の人間との人間関係が築けないこともきっちり描いています。エニグマ解読後の彼らの葛藤は反戦物語でもあるし、ラブストーリーも盛り込んである。この手の物語に盛り込む要素はちゃんと盛り込んでいて、そのバランスがなかなか絶妙です。逆に、この要素をもっと深く描いて欲しいと望む人には物足りないのかもしれませんが、私には「確かにアラン・チューリングは大天才だったけど、それでも、いやそれだけに私たちと同じ苦悩する一人の人間なんだ。」ということがきっちり伝わってくる作品だと感じられます。チューリングが同じチームのジョーンにプロポーズするところは微笑ましくも感動的ですらあります。キーワードは「時として誰も想像しないような人物が、想像できない偉業を成し遂げる。」困難な局面にぶち当たった時、背中を押してくれる言葉です。

 

 ただ、日本語サブタイトルの「エニグマと天才数学者の秘密」はなんともいただけないと思いますが。

 

 そんなワケで、「ガロア理論の頂を踏む」は3時間程度しか勉強できませんでした。1時間ほどで、円分多項式の性質などを復習しましたが1週間もすればすっかり忘れている。残り2時間は「代数学の基本定理」の証明理解に挑戦しました。まだ、証明について行けていません(苦笑)あんな証明、逆立ちしても思いつきません。

 

 今日はこれから、午前中「ガロア理論のいただきを踏む」、午後「英語」のスケジュールで勉強します。


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