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見ることは考えること

 相変わらず冷えます。そろそろ「寒さの底」だとは思うのですが。

 

 金曜日の23時前に寝落ちして、25時過ぎに目覚めたら今度は眠れなくなってしまい朝まで録りためたドラマなどを見てしまいました。その結果当然の帰結として頭が終日ボーッとしてしまい、まともな勉強ができておりません。休日と言えども規則正しい生活を心掛けることの大切さは分かっていますが、やはり休日となると気が緩んでハメを外しがちです。宮仕えの身ですから、こういうオンとオフのメリハリはある程度は必要かと・・・。

 

 そんな中で読んだのが、建国記念日から読み始めた「アート鑑賞、超入門!」です。先日の読売新聞の読書欄で紹介されていた1冊です。著者の藤田玲伊さんが書かれているとおり、私達は学校の美術の時間に美術鑑賞の方法は学んでいません。折角、美術館に足を運んでも我流で美術鑑賞するのはあまりにも勿体ない。特に、著名な作品が出品されている展覧会では、美術家に足を運ぶことだけで満足してしまい、作品をどのように鑑賞するかを考えないことも珍しくありません。「みる」という言葉には、実際に対象物を目で見る(光学的に見る)という意味合いの他にも、物事を判断したり評価するという意味合いがあります。正しく見ることは考えることでもあるのです。

 

 

 サブタイトルにあるように、7つの視点からアートを鑑賞するという行為を検証し、トータルで20個の「アート鑑賞を深めるためのヒント」を掲げています。そのヒントを具体的に記すことは差し控えますが、それぞれがごく単純なことを述べているのですが、単純なだけに説得力があります。今度美術家に足を運ぶ際にはぜひ、そのうちの一つでも二つでも実戦したくなります。そしてそのヒントは多くの場合、アート鑑賞のヒントにとどまらず、物事を捕らえるためのヒントにもなっています。数学の問題を解いたり、証明を追いかけるときもこのヒントは結構役立ちそうです。

 

 福岡伸一さんも言われているように、芸術も科学も物事の有り様を捕らえようとする行為ですから、アート鑑賞の方法は科学的の物事を捕らえる時の方法論にもなるわけですね。

 

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