「悪人」観ました。
22日の夜は仕事を少し早めに切り上げて(と言っても19時を少しまわりますが。)レイトショーで「悪人」を観てきました。深津絵里さんがモントリール映画祭で主演女優賞を取った作品ということもあり、休日前とは言え終演が23時半になるレイトショーの割には観客がよく入っていました。もちろん、私のお目当ては深津絵里さんではなく、あの方なのですが・・・。
エンターテイメントに接する時の態度として、「エンターテイメント」は観客に勇気や希望を与えなければならないと自分では思っています。しかしこの「悪人」には勇気や希望の欠けらすらありません。あの方がスクリーンに映っている短い時間を除いては、眠気すら感じてしまいました。主人公のカップルも「支え合う」というよりは「互いに傷をなめ合っている」としか私には映りません。
深津絵里さんほどの女優が、この程度の映画で主演女優賞に輝いたことがある意味、悲しくすら感じました。
で、今日はそのレビュー書きで一日を費やしました。レビューのテーマは再生。主人公のカップルには再生の欠けらも感じませんでしたが、被害者の両親の関係(その母親をあの方が演じています。)に私は再生を感じた次第です。暗く陰鬱な作品に、ほのかの明かりを灯したのが被害者の両親の再生だと感じながら映画館を後にした次第です。
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